ヤーコンの粕漬け

あの白かったヤーコン芋が、こんなに真っ黒になるのかというくらい真っ黒に様変わりし、粕漬けの濃厚な甘みが染み渡り、なんとも絶品である。こんなに真っ黒に浸かっていながらも、シャキシャキとした歯ごたえが残り、野菜感がしっかりあるのが、ヤーコン芋ならではの繊維質なのでしょう。昔、おばあちゃんが手作りで作ってくれたような、どこか優しくてホッとする味わいである。そして、キク科の根菜であるヤーコン芋の独特な食感と甘みは、お酒のアテに絶妙にちょうど良い。
焼酎や日本酒も合うのだが、私は黒ビールにこの真っ黒なヤーコンの粕漬けをつまみ、シャキシャキと音を立てながら余韻に浸るのが好きである。